~平成 28年度滋賀県子ども未来基金助成事業~
平成28年度の子ども学習支援事業「夏休みこどもひまわりの家」は、7月29日(金)から8月26日(金)までに延べ8回(8日間)開催。小学1年生から6年生まで30人(男女各15人)が申し込み、8日間で延べ167人(1日平均21人)が参加した。
児童に接するボランティアの先生には高校生、大学生ら計20人が応募し、8日間で延べ46人(1日平均5.7人)が活動した。
毎回、学年や性別を超えて4つの班に分かれ、午前の学習では、各自持参した宿題やドリルに取り組んだり、読書に励んだり。
ボランティア先生に質問する児童、同じ班の上級生に教えてもらう下級生もいた。ふざけ合つて先生からお目玉を食らう場面もあったが、決まった勉強時間に机に向かう日々になった。
昼食時間は各班で決めた「班長」「机拭き係」「給食係(配膳係)」「後片付け係」がそれぞれの役割を担当した。
中でも「後片付け係」は台所で食器洗いを体験し、洗剤の量や洗い方、拭き方などをボランティアの先生らから教わった。8日間で誰もがどれかの係を担当し、集団行動での役割分担や仲間を思いやる大切さなどを学んだ。
午後の特別活動では、学校とは一味違う経験を積んだ。地元の高名な美術家ご夫妻の指導による「造形遊び」では、白紙のうちわに思い思いの絵を描き、マイうちわを製作。
立命館大学や滋賀大学の学生サークルによる実験やゲーム体験、おじさんグループ「とんかち」による焼き板工作やコマづくり、センスコミュニケーション絵画で立体的なスイカづくりなどに、児童は日を輝かせながら取り組んだ。
施設見学での作業体験、朗読グループによる朗読と手遊び、お茶博士による世界のお茶についての話や飲みくらべ、調理実習、台湾から来たお客さんとのふれあいにも児童の積極的な姿がみられた。
このほか、おやつタイム、お話しタイムに高校生や大学生のボランティア先生といろんな話をしたり、先生の子どもの頃のことを聞いたりしたのも楽しかつたよう。
毎回終了前に書いた日記では、その日の出来事をしつかり振り返つて、感想や自分の学んだことを綴る子もいた。日記はその日の終了後、班を担当したボランティア先生たちが読んで、いろんなコメントをつけて、児童と先生との交流に一役買つた。
短い期間ではあつたが、参加児童からは「楽しかった」「もっとやってほしい」、母親からは「ルーズになりがちな夏休みをきちんと過ごせた」「お弁当作りがなく、助かった」との声が聞こえ、「夏休みの居場所づくり、思い出づくり、友だちづくり、勉強の場」という事業目的に沿う成果が得られた。
詳しくはこちらの報告をご覧ください。→ 平成28年度_夏休みこどもひまわりの家